こんにちは、ぽにあ(@poniashikaku)です。
今回は囲碁のルールについて説明していきます。
初心者向けの解説になっています。
将棋やオセロのルールはわかる人多いと思うんですけど、囲碁のルールがわかる人ってめちゃくちゃ少ない気がします。
体感的には1割未満なんじゃないかなぁと思っています。
なので今回は囲碁のルール解説記事を書いていこうと思います。
ちなみに僕は学生時代囲碁をやっていてアマチュア4段くらいの棋力があります。
それでは説明していきますね。
どうやったら勝ちなのか?
将棋やオセロはわかりやすいと思います。
将棋は相手の王様を取ったほうが勝ち。オセロは自分の色が多いほうが勝ち。
囲碁の場合は自分の陣地が多いほうが勝ちです。
こんな感じで黒い四角で表しているのが黒の陣地、白い四角で表しているのが白の陣地になります。
陣地は囲碁用語で地(じ)と言います。
地の単位は目(もく)と言い、1目、2目と数えます。
上の画像だと、黒28目、白27目になります。
地の定義
地とは自分の生きている石に囲まれてる空間のことを言います。
生きてる石というのは取られない石、その反対は死んでる石でこれは取られてしまう石です。
囲碁がとっつきにくい理由としては、石が生きてるか死んでるかの判断が初心者だとかなり難しいことにあります。
ここが一番の難関です。
なので今回は石の生き死にに関しては深追いはせず、別記事でまとめているのでこちらをご覧ください↓

↑ちなみに先ほど例で示した画像の石は黒石も白石も全部生きています。その石に囲まれている空間が地です。
今回の記事では一局の流れ、勝敗の決着までをメインに解説していきます。
なので途中で生き死にのことが出てきてもさらっと軽く流して読んでください。
とりあえず囲碁の目的=相手より多くの地をとれば勝ちということがわかりましたね。
囲碁の基本ルール
相手と地の取り合いをするまでの基本ルールをおさえていきます。
・囲んだら取れる。
・打てない場所がある。
・コウのルールがある。
以上のルールがあります。
それぞれについて説明していきます。
黒と白が交互に交差点に打つ。
こんな感じです。
基本的に黒が先手、白が後手です。
囲んだら取れる。
こんな感じです。
もうひとつ例を
こんな感じです。
ちなみに取った石のことをアゲハマといいます。
縦と横で囲めば相手の石が取れます。
斜めは関係ないです。
縦と横に出ている線を生命線と言います。
赤線で引いているのが生命線です。生命線を囲めばとれるというわけです。
ちなみに上のようにあと一手で取ることができる状態をアタリと言います。
このアタリの石を逃げるには
ここに打てば逃げることができます。
打てない場所がある。
取られる格好をしている場所には打てません。
言い換えると、生命線が全て塞がれている場所には打つことができません。
具体的な例としては下のような感じです。
赤で示しているところには白は基本的には打つことはできません。
こういう打てないところを着手禁止点といいます。
ただし生命線が全て塞がれている場所でも打てる例外があります。
それは石を打った時に相手の石を取ることができる場合です。
具体的には下のような感じです。
赤点で示しているようなところは例外的に打つことができます。
コウのルールがある。
上のような石の並びだと、黒は赤い点のところに打てますね。
↓そしたら今度は白もここに打てますね。
最初の画像と同じ形になりましたね。
↑そしたらまた黒は赤い点のところに打って白を取ることができ、白はまた黒を取り返して一生続いてしまうわけです。
これが一生続かないようにするためにコウというルールがあります。
黒がここに打ったら下のようになります。
この時白は下のように打ちたいのですが
ここには即打てないルールになっています。一回別の場所に打たなくてはいけません。
そのおかげで取り合いが一生続かないようになります。
この形をコウと言います。
一回別の場所に打てばそこに打てるようになります。
終局後、地を数えて勝敗を決める。
先ほど述べた囲碁の基本ルールに沿って、地を取り合っていきます。
そして終局まで打って、黒白の地を数えて勝敗を決めます。
終局というのは黒と白の地の境界線がはっきりついて、これ以上打っても自分の地も相手の地も変化しない状態のことを言います。
この終局の判断も石の生き死にと並んで囲碁初心者の難関です。
終局までの流れを説明していきます。
黒と白交互に打っていきます。
少し早送りします。
だんだん境界線が決まってきました。
↑赤い印をつけている黒石は死んでいます。つまりこの黒石は白に取られている状態ということです。
まだ終局までいってませんが、黒い四角は黒の地、白い四角は白の地を示しています。
赤で囲んでいるところの境界がまだ決まっていません。
これで境界線がはっきりつきました。
終局です。
終局したら黒の地と白の地をそれぞれ数えて、勝敗を決めます。
地が多いほうが勝ちです。
では、地の数え方を説明していきます。
黒石がひとつ死んでいるのと、それと別に白はアゲハマをひとつ持っています。
アゲハマとは囲んで取った石のことを言います。
この白のアゲハマは、白が取った黒石になります。
終局後に、死んだ石とアゲハマを相手の地に埋めてから地を数えます。
黒い四角が黒の地、白い四角が白の地を示しています。
数えてみると黒26目、白23目です。
この場合、黒が白より3目多いので、黒の3目勝ちといいます。
以上が終局までの流れと、終局後に地を数えて勝敗を決める手順になります。
初心者にオススメの本
僕のおすすめの2冊を紹介します。
世界一やさしい手筋と詰碁
一番おすすめです。
石の取り方や石の生き死にについての問題集になっています。
かなり初歩的な問題から徐々に難しくなっていき、後半は10級レベルの問題もあります。全部で318題あります。
これを2回、3回と繰り返しやると石の形を覚えることができるのですごくおすすめです。
はじめての囲碁入門
対局の流れを確認したいならこっちもおすすめです。
囲碁の基本事項や終局までの流れをわかりやすく解説しています。
まとめ
この記事で解説した終局までの流れと別記事で解説している石の生き死にがわかればもう囲碁が打てる状態です。
↓石の生き死にについて

実際に上達していくには実戦が必要です。特にどこで終局なのかという判断は打っていかないと中々わからないものです。
友達同士、家族同士でも楽しめますし、今の時代だとスマホのアプリだったりコンピューターと対戦するのもおすすめです。
是非はじめてみてはいかがでしょうか?
では。
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